こんにちは、DEC代表の大澤です。
今回は私のドゥマゲテ親子留学体験について書きたいと思います。
2019年3月、私は当時3才9ヶ月の息子と猫1匹を連れて、当初2年間の予定で親子留学を目的にドゥマゲテに移住しました。
しかし2020年3月、留学生活1年を迎えようとしていた矢先、新型コロナウイルスでフィリピン全土がロックダウン。それに伴って全学校が閉鎖してしまったので、ここでは最初の1年にフォーカスした親子留学体験についてシェアしたいと思います。
✔2019年4月〜2020年2月(息子は現地インター入学までの3ヶ月間のみ)
韓国人経営の通学スタイルの語学学校(今は閉校状態)に通う。 ✔2019年6月〜現在
通いのメイドを雇い始める。(現在は住み込み)✔2019年7月〜現在
息子(当時 4歳1ヶ月)が現地インターに入学
なぜドゥマゲテを選んだのか
実は元々はセブでの親子留学を検討していました。
しかし猫連れのため家からの通学希望だったので、現地での生活費も考慮する必要があった私は、セブではコスト面や治安の面で不安があり、現実的ではないかな?と思い始めていました。
そんなときに、たまたまドゥマゲテで親子留学をされていた方のブログに出会い、ドゥマゲテの存在を知りました。
治安の良さや、生活費や教育費の安さを知り、調べていくうちにここしかない…と思うように。
\詳しくはコチラの記事に書いています/
留学の目的
珍しいかも知れませんが、子供の教育のためではなく私の英語習得がメインの目的でした。
あとは夫婦関係がうまくいかず、少し距離を置いて関係を見つめ直すため…
ワンオペ育児に疲れ果て、メイドさんを雇って、リラックスした気持ちで子供と向き合うため…
英語学習以外にも「とにかく環境を変えたい!」という気持ちがすごく大きかったです。
子供に関しては、とにかく楽しく過ごしてくれることが第一。
2年の間になんとなく英語を習得してくれればラッキー程度に思っていました。
なぜ英語学習をはじめたのか
息子が赤ちゃんのころ、立ち抱っこでしかお昼寝してくれず、
さらには抱っこしながら家事をすると起きてしまうという、なかなか母に厳しめの子だったので(笑)
毎日何時間も抱っこをして揺れながら、ひたすら海外ドラマを観まくっていました。
すると初めは呪文のように聞こえてきた英語が、
徐々に単語のひとつひとつクリアに聞き取れるようになっていくのを感じ、
それをきっかけに、英語学習に興味を持ちはじめました。
その後、ワンオペ育児という閉鎖的な環境が続くことにより、
なんだか社会に取り残されているような、このままでは自分がどんどん退化してしまうような気がして、
現実逃避のように英語の勉強を本格的にスタート。
明確な目的は特になく、ただスキルアップに繋がればいいな、という気持ちでした。
留学前の学習法
育児の合間や家事をしながら、お風呂の中でも、とにかく海外ドラマを観まくりました。
気になる表現はメモして、あとから調べたり。
ただ楽しく観ているだけでもいつの間にか定番フレーズをかなり吸収することができました。
あとは英語系のYouTubeチャンネルにも、とてもお世話になりました。
家事をしながらで画面に集中していなくても、音声のみで内容がわかる動画が多く、時間を有効に使えるのでおすすめです。
子供が寝たあとは、テキストや問題集を使って文法や発音の基礎固めもしました。
留学前の英語力
私の英語力
上記の勉強を1年くらい続けて、リーディングやリスニングに関しては、英検2級くらいの英語力をつけることができました。
とは言え、日本でスピーキングの練習をする機会はほとんどなかったため、実際の会話になると緊張もあり簡単な文章すらパッとでてこないというレベル。
子供の英語力
子供に関しては、私のズボラな性格もあり、実は英語教育をほぼしたことがありませんでした。
親子留学を計画し始めた時期から約半年間、少し英単語を教えたりして「日本語以外にも言葉があるんだよ」ということを教えた程度です。
案外英語に興味を持ってくれたので「これ英語で何ていうの?」とよく聞いてきてくれましたが、コミュニケーションとしての英語はほぼゼロイングリッシュと言って良いレベルだったと思います。
日本からドゥマゲテまでの子連れ旅について

✔2019年3月26日
関西国際空港17:00発→インチョン空港19:05着
インチョン空港21:10発→マクタン空港00:45(比時間)着
※猫連れの為ペットの機内持込可能なアシアナ空港を選びました
✔3月27日〜28日
3才児と猫連れだったので、みんなの体力回復の為セブで2泊しました。
✔3月28日〜29日
夜行フェリー セブ港22:00発→ドゥマゲテ港5時過ぎ着
※セブパシはペットの機内持込不可だった為、猫を手元に置いておける夜行フェリーを選択しました。
当時電車やバスが大好きで、乗っているときも基本的にご機嫌な子だったので、
飛行機も安心かと思っていたら、当日全く興味がないことが発覚して焦りました。笑
タブレットに好きなアニメをいくつかダウンロードしてきていたので、
飛行機の中ではそれでなんとか機嫌をとりました。
後悔したことは、荷物になるし道中で買えばいいやと飲み物やおやつを準備していなかったこと。
初めて行く場所、ましてや海外では、効率よく欲しい物をゲットするのは意外と難易度が高く…
ぐずったときには、大荷物と猫を抱えていたのもあり、めちゃくちゃ大変でした。
ただフィリピンに着いてしまえば、みんな子連れに優しくて…。
体力的にはしんどかったものの、セブからドゥマゲテまでの道のりは、
精神的に余裕を持って行くことができました。
留学中に工夫したこと
私のレッスンの工夫
レッスンのたびに、予習復習は必ずするようにしていました。
疲れていたり忙しくてできないときは、授業の効率や理解度が落ちるのを感じました。
また、授業で習ったフレーズや単語を、会話で意識的に使う努力もしました。
日常生活の中で実際に何度か使うと、格段に忘れにくくなるのでおすすめです。
テキストに沿ったレッスンのみで、生徒に合わせたアレンジやレベルテストなどのない学校だったので、
自分で工夫しないとある程度のレベルからは伸びないと判断しました。
自分の弱い分野、強化したい分野を見極めて、自分自身に宿題を課し(笑)、先生に答え合わせや添削をしてもらうということもしていました。
子供のレッスンの工夫

当時まだ3歳9ヶ月だったので、語学学校でのマンツーマンでの授業が難しいところがありました。
なので、現地インター入学までの3ヶ月は「英語環境に慣れる」というのを目標にして、
割り切って、遊び中心の授業にしてもらいました。
現地インターに入れてからは、お友達とのコミュニケーションの中での学びが多く、どんどん英語を吸収していきました。
私が気をつけていたのは、「英語でのコミュニケーションは楽しい!」と思ってもらうこと。
英語はお勉強ではなく、色々な人とコミュニケーションを取れる便利なものなんだよ、と認識してもらうように意識していました。
実はインターに入学してすぐに英語拒否を起こしたのですが、その時は無理に話させないなど、絶対に強制はしませんでした。
本人のフレンドリーな性格もあり、そのうち誰にでも英語で積極的に話しかけてくれるようになったのですが、そんな時めちゃくちゃ褒めてあげると得意げにしていました。
ドゥマゲテ生活で困ったこと
通学スタイルでの留学だったので、レッスン以外のことは基本的に全部自分でやらなければなりませんでした。
韓国人経営の学校に日本人(というか生徒が)私たちだけ。
住居もアパートではなく一軒家で、日本人が周りにひとりもいない環境だったため、もしかするとわりとハードモードな留学だったかもしれません。
特に買い物に関して、はじめは何がどこに売っているのか、そもそも手に入るのかがまったくわからず困ったのを覚えています。
その都度語学学校の先生や、そのへんにいる現地の人に聞いて乗り切りました。
他に苦労したことといえば食事です。
学校のあとに作る気力がなかったので外食ばかりだったのですが、当時はおいしいお店の情報がまったくなく、ハズレのお店にも結構あたりました。
あとは、出てくる量がイメージできず、とんでもない量が出てきてびっくりすることもありました。
慣れない外国の料理を食べてくれるかもわからない3歳児と2人で外食するのは、なかなかハードルが高かったです。
ただ、生活の中でどんなに困ったことが起きても、解決できないことはありませんでした。
それは学校の先生や、現地の人がいつも親切に助けてくれたから。
ドゥマゲテでは、道で困っていると、絶対にすぐに誰かが声をかけてくれるんです。
ドゥマゲテの街のキャッチフレーズ、「The city of gentle people」は本当でした!
メイドさんのいる生活について

ひとことで言って最高。
私にとってメイドさんは、感謝してもしきれない存在です。
家の中に、子供のために自由に動ける大人が、自分の他にもうひとりいる環境はなんて理想的なんだ!と感動。
育児に煮詰まったときにはいつでもカフェに行きクールダウンできるので、子供にイライラすることが格段に減りました。
育児経験の豊富なメイドさんに、時には育児の相談をすることもあります。
時には生肉をフタ無しの入れ物に入れてそのままワイルドに冷凍したり、机の上に靴を置いたり…
文化の違いに驚くことはたくさんありますが、それも含めて楽しんでいます。
留学1年で英語のレベルはどれくらい伸びた?
英検やTOEICを受けたことがないので数字で表すことができないのが残念ですが、1年間の留学で、日常会話で困ることはまったくと言っていいほどなくなりました。
たとえば、フィリピン人の友達と長電話で盛り上がれたり、お店に強気のクレームを入れられるくらいです。
特に電話って、表情が見えないしジェスチャーが使えないので、英会話初心者はすごくコワイんですよね。。
単語力や文法力の他には、知らない単語について知っている単語を使って説明する「伝える力」の伸びをすごく感じました。
子供はほぼゼロイングリッシュからの留学だったのですが、1年経った頃には、生活に必要な簡単な文章を話せるようになり、文章にならなくても知っている単語を並べて日常に関する簡単なコミュニケーションを取れるレベルになりました。
長期留学を予定していたのもあり、まずは母国語である日本語をしっかり習得してほしかったので、家での会話は日本語を徹底していたのですが、メイドさんとの会話や幼稚園で過ごす中で、自然と学んでいったようです。
いつも子供の吸収の早さには驚かされます。おうち英語を頑張っている子や、集中して学習できるタイプの子なら、もっと短期間での伸びも期待できるだろうなと感じました。
あとは文字から入らない英語学習で、音を聞いたまま覚えるため、発音が綺麗で感心します。
この経験をDEC運営にどう活かす?
英語の伸びが生徒に左右されないレッスンシステム作り
大切な時間とお金をかけて挑む英語留学。自分が主導権を握らないと伸びないシステムでは困りますよね。
当センターでは生徒によって伸びが左右されないシステム作りをし、安心して学習のみに集中していただけるようにしていきます。
また、講師のレッスンの質も定期的にチェックし、厳しく指導してまいります。
キッズレッスンの柔軟性
キッズレッスンでは、それぞれの年齢や性格に合わせたレッスンをすることが非常に重要だと、身を持って体験しました。
それを踏まえて、当センターでは、到着時に日本人スタッフがお子様と実際に面談し、保護者様とのカウンセリングもしっかり行います。
そしてレッスン内容の選択肢を増やし、どんな性格や年齢のお子様にも対応できるようにしていきます。
現在0歳からの英語リトミックや、お絵かきや工作を取り入れた英語レッスンを予定しています。
生活のサポート
当センターでは日本人が常駐しているため、生活での困りごとをいつでもスタッフに相談していただけます。
また、通学前や後に気軽に買い物などに出られるように、生活するのに便利な立地を重視しました。
まとめ
フィリピン親子留学は人生最良の選択でした
フィリピン親子留学は、間違いなく私の人生を変えてくれました。
英語を話せるようになったことはもちろん、メイドさんとの生活で精神的にも時間的にも余裕が生まれ、
行き詰まっていた育児がまた楽しいと思えるようになったこと…
英語以外のステップアップもできたこと…
たくさんの人とのつながりが生まれたこと…
自分のやりたいことを見つけられたこと…
日本でのいっぱいいっぱいの生活の中では到底叶わなかったことが実現しました。
思い切ってフィリピン親子留学を決断してよかった…と思うと同時に、これからDECでの活動を通して、過去の私と同じように「変わりたい」と藻掻いている方たちの「変われるキッカケ」を作るお手伝いをしていけたらと、強く思います。